TRAVEL DIARIES by Ozono Kanako
―1日目―
初めて一人で新幹線に乗ること約3時間・・・(飛行機よりも緊張しました)新大阪駅に到着 !着いてすぐはあまり実感が湧かなかったのですが、関西弁でアナウンスする駅員さんや右に並ぶエスカレーターを見てようやく「あ、大阪だ!」と思いました。

旅館に荷物を預け、近くにあるたこ焼き屋さんで腹ごしらえ。本場大阪のたこ焼きはふわふわとろとろ、ソースも絶品!個人的には醤油味が好きでした。

その後は電車に乗って伊丹市立美術館の「岡崎京子展-戦場のガールズ・ライフ-」を見学しました。初めて知った漫画家さんでしたが、シンプルな絵柄とは打って変わってどの作品もメッセージ性が深い、引き込まれるものばかりでした。
見学が終わったら海遊館に移動。大きな水槽の周りをぐるぐる回って行く構造がとても印象的で、自分のペースで色んな角度から見ることができました。左の写真はずっとニコニコしていたアザラシちゃんです!かわいいしか言えね―――!!!
そういえば前にいた女の子がスマホでポケモンGOをやっていたのでちょっと覗いてみたら、なんとルージュラを捕まえている真っ最中でした。慌てて自分も開いてみましたが、残念ながら出現せず・・・そのあとも帰り際にラプラスが出るなど、大阪はなかなかレアポケモンの宝庫でした!どうでもいいですね!

ポケモンはさておき、夜は道頓堀でお決まりのグリコポーズを写真に収め、新世界のにぎやかな雰囲気を堪能し、さあ通天閣の前で集合写真を撮ろうと思ったら、なんと!点検中で明かりが付いておらず、撮っても暗くてなにも映りませんでした!(笑)ある意味レアですね、ラッキー!


その後は近くの串カツ屋さんに入り、何万年ぶりかのさっくさくのおいしい串カツをいただきました。驚いたのはどこのお店もソースの二度付け厳禁、付けすぎたソースは生のキャベツに付けて落とすこと!ソースをご飯にかけて食べたい。
最後は通天閣に上って大阪の夜景を眺めてきました。スカイツリーに上り慣れている(?)都民としては、通天閣は低くて少し物足りなく感じました。展望台から見えたあべのハルカスの方が高いのでは…?というツッコミはしちゃいけないのでしたそうでした。内装や設備もごちゃっとした古めかしい感じ、でもどこか懐かしいような、東京とは違う文化を感じました。

1日目はこれで終了!たくさん歩いたせいか、最後の方はみんなクタクタでした。
旅館にいたねこちゃんたちに癒され、おとなしく就寝。

―2日目―


2日目は人生初めての京都でした。まずは、太秦にある映画村へ!
まるでタイムスリップしたようなセットと
町人になりきったスタッフさんたちとの写
真撮影を楽しみました。
一番面白かったのはショーです!迫力満点
なアクロバティックな忍者ショー『サスケ』
とちゃんばら体験ができる『ちゃんばら辻
指南』は涙が出るほど笑いました。同じゼ
ミ生のカオくんが前に出て真剣な顔でちゃ
んばらを体験したのですが、役者さんのボケとそれにすぐさまリアクションできるカオくんの掛け合いが面白すぎました(笑)

お昼ご飯においしいうどん定食を食べ、屋根だけのセットでさんざんはしゃぎ、抹茶アイスを堪能した後は、入り口の建物で展示されていた、『仮面ライダー×スーパー戦隊ヒーローランド』を見学しました。
歴代のヒーローたちが勢ぞろいしており、ゼミ生みんなで写真撮影を楽しみました!シャバドゥビタッチヘンシーン!!!!
映画村を出て、次は京都国際マンガミュージアムへ移動。
建物が見えた瞬間びっくりしました!イメージと全然違う!綺麗だし、なんだか緑豊かだし、お客さんが広い芝生の上でゴロゴロしながら漫画を好きなだけ読んでいる!なんだこれ!私のみならず、他のゼミ生も一斉に歓声を上げていました。
1日目に行った岡崎京子展の割引もあり、チケットを購入していざ中へ。最初から最後まで研究員の應矢さんが丁寧に館内を案内してくださり、至れり尽くせりでまるでVIPになった気分でした…。
目の白い部分は綿で作ってあるというマスターピースのような火の鳥の像、自作の漫画をプロに添削してもらえるコーナーや廊下にまで置いてある本棚。プロの紙芝居師による紙芝居パフォーマンスなど、想像をはるかに超えるこだわりと工夫が詰まっている所でした。今や京都の中でも人気の観光名所であること、外国人観光客が増えていること、漫画の寄贈が増えすぎて対処に困っていること、作品によってさまざまな展示方法を考えていることなど、貴重なお話に感心するばかり…一見成功しているように見えるマンガミュージアムですが、私たちが知らないさまざまな課題があるようです。貴重なお時間、ありがとうございました!

さて、1日の最後は鴨川で夕飯です!途中、とっても可愛らしいチョコのお店でとっても美味しいアイスクリームを食べてしまいました…幸せ。やっぱり京都だけあって、和雑貨屋さんが多いですね、おしゃれです!
夕飯は居酒屋さん でおいしいお造りやてんぷらをいただきました。ごちそうさまでした~
―3日目―
疲れも溜まり、お財布が底を尽きそうな中、3日目は電車で移動し兵庫県へ。
まずは宝塚市立手塚治虫記念館へ向かいます。
途中、宝塚劇場で入り待ちをす るファンの方々と遭遇。リーダー的な存在の方が仕切り、綺麗に整列し礼儀正しく待っているその姿にびっくり。話には聞いていたけど実際に見るとなかなかすごい光景です。しばらくすると足が長くて顔も小さい、すらっとしたいかにも「スター」といった方が颯爽と現れ、待っていたファンの方々から順番に手渡しでお手紙を受け取っていました。1列目の人は渡し終わると素早く最後列に回り、2列目が前に出てきてお手紙を渡す…その様子はまるで織田信長の鉄砲隊ゲフンゲフン。中には入り口付近で跪き、「いってらっしゃいませ!」とスターの方をお見送りするファンまでいました…いやぁ、なかなかシビアな世界のようです。


さて、手塚治虫記念館に着いてまずは火の鳥の像と記念撮影をしたのですが、ふと足元にあるキャラクターたちの手形や足形の石板に目を引かれました。まるでアメリカにあるハリウッドスターたちの手形みたい!ちなみに私はウランちゃんの手と同じサイズでした。(ち、小さい)
館内ではキャラクターたちで溢れる可愛らしい建物を楽しみながら、手塚治虫先生の生い立ちやアニメの歴史を学びました。中学生とは思えない絵のうまさや昆虫の細かいデッサン、さらには医師の資格も持っているなんて…オールマイティな方だったんですね…。
次は宝塚大劇場にあるミュージアムへ。著名な卒業生の写真や実際に使用された衣装などの展示を見学し、最後はみんなで大きな羽(?)を背負い、タカラジェンヌ体験をしました!私たちが背負ったのはだいぶ軽いものだったのですが、実物はもっと大きいようですし、重そうです…それを身に着け足元を見ずに階段を降りれるタカラジェンヌたちはすごい!



次はグリコピア・神戸工場に向かうため電車で移動。
まずはスタッフのお姉さんからグリコの歴史についてお話を伺いました。グリコのキャラメルを食べたことがない私は、初めてそこでキャラメルがハート型だということを知りました。子供が口の中を怪我しないようにと、角が少ないハート型を採用したようです。
また、「遊ぶことと食べることは子供の仕事」という社長の考えから、おまけとしておもちゃを付けるようになり、当初はカードが直接キャラメルの箱に入っていたんだとか。今見ても欲しくなるようなものばかり!おもちゃからも当時の流行が窺えますね。
一番興味深かったのは、戦前全国に100台ほどあったというキャラメルの自動販売機です。お金を入れると当時人気だった映画が30秒ほど流れ、そのあとに商品が出てくるという仕組みで、2個目を買うと映画の続きが見れるのでたくさん買えば最後まで見ることができるという、まるで現代のソシャゲの課金のような賢いシステム。当時はテレビが高価だったので大人気だったようです。
そしてついに工場見学!ポッキーやプリッツなどの人気商品がどのような過程を得て出荷されているのか見学しました。
この工場では1時間でおよそ5500箱作ることができ、コンチェと呼ばれる大きなタンクではおよそ4トンのチョコをせっせと練り上げていました。(ちなみに4トンというのは、ミリポッキー8万箱分らしい!)タンクは中のチョコレートが冷えて固まってしまわないように2重構造になっていて、間にお湯を通すことで液体の状態を保っているようです。

また、クッキーの部分は5ミリに引き伸ばしたら切ってしまうのではなく、半分だけ切れ目を入れることで自身の重みでポキッと綺麗に折れるようになっています。完全に切り離すと焼いた際に端が膨らんだり曲がったりしてしまうようです。
いやぁ、色々な工夫がされているんですね…驚きです。たくさんの試行錯誤が普段私たちが食べているヒット商品を生み出していることに気づかされました。
夕方は神戸・三宮駅周辺で各自夕食探しの旅へ。以前授業の課題で異人館街を調べたことがあったのもあり、せっかくなので異人館街へ向かいました。



残念ながら時間も時間でどこも閉館していましたが、おしゃれな街灯やおしゃれなカフェ、セブンイレブンやローソンなどのコンビニも景観を保つためにレンガ造りになっていて、見渡す限りおしゃれ!スターバックスはなんと有形文化財にも登録されている洋館を店舗にしていて素敵!
夕飯はこれまたおしゃれなイングリッシュパブで、その後は向かい側にあったこれまた素敵なにしむら珈琲店でおいしいケーキを食べました。神戸は日本にいることをうっかり忘れてしまいそうな街でした。
―4日目―