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宮本ゼミ7期生(2016年度)ゼミ合宿記 ver.野呂

​1日目、あるいは膝の痛みとの闘い

 三泊四日で大阪、京都、神戸を回るという予定ぎっちぎちのゼミ旅行。

思い返せばかなり充実した旅行と相成りました。

 ゼミ旅行は初日ですが、サークル合宿の直後そのまま大阪を訪れた私にとっては家を離れて7日目の朝。名古屋に宿泊していたこともあり余裕をもって大阪に到着。

 集合時間まで商店街をぶらついていると、案外洒落たカフェーが多いことに驚きました。朝早くからオープンはしていたのですが、予算的に合わずあえなく断念。でも屋外のケースに飾られていたケーキが美味しそうでした(涙)

 もちろん大阪らしいたこ焼き屋さん(お昼で食べました)や奇抜なセンスのTシャツ(宮本先生とはまた違った路線のセンスでした)などなど目、をひかれるお店も多数。

 旅行中の装備補給で何度も助けられたスーパー玉出にもここで初来店。店内の壁に張り巡らされるこれまた奇抜な色合いのネオンや、人がすれ違えないほどみちみちに積み上げられた品物など、活気があり雑多な雰囲気が大阪らしいスーパーだなぁと思いました。

 

 基本的に移動は電車だったのですが、サークル合宿の稽古で膝にダメージを負っていた私は労わってもらい、ずっと椅子に座っていられました。

足がぽろっともげそうなほどつらかったので、7期生の優しさと絆を再確認。本当に助かりました(泣)。

 

1日目最初は伊丹市美術館にて開催されていた岡崎京子展を見学。館内の4ブロックに分かれており、時系列にそって作品やエッセイが展示されていました。駅から美術館までの町並みも落ち着いたトーンで統一されており、大阪の街並みとはガラッと変わった雰囲気も心惹かれる時間でした。

 その後は再び電車で移動し、海遊館へ。

 晴れ男伝説で有名な宮本先生でしたが、この頃になると雨がぱらつき始めていました。

 

 海遊館は上から順繰りに下っていく構造の建物だったのですが、世界各国の自然環境や気候の解説が細かく、関連するように並べられていたので、あまり魚に詳しくなかった私でも理解しやすい展示でした。

 また魚だけでなく水辺にすむ動物も一緒に展示されていて、内容の幅広さにもびっくり。

 

 フロア中央の水槽は何階にもまたがっていて、同じ水槽であっても下っていくとまったく違う魚が見えてきて夢中になって撮影してしまいました。

 お土産にジンベイザメの茶碗(しかも美濃焼!)を手に入れたので、とっておきの日にお茶を点てて使いたいと思います。

 その後は大阪でのフィールドワークのため新世界へ。

 とにかく匂いが濃い!お腹がぺこぺこだったこともあり、あちこちから美味しそうな香りが漂ってきたことが一番印象に残っています。

 客引きのお兄さんも威勢があり、断っても何回かは声をかけてきたので、その粘り強さとコミュ力は見習いたいところです。

 夕食は商店街の中にあった串カツ屋へ。どの串カツもとても美味しかったのですが、野呂祥子的ナンバーワンは鶏肉のしそ巻きでした。しそis 最高。

 その後は通天閣で一時的高所恐怖症に襲われたり、夜のグリコ前にてコナンの聖地巡礼だとはしゃいだり、ホテルの看板猫(?)と戯れたりして、1日目が終了。

2日目、あるいは旅行中だろうと俺はッ!オタ活をッ!やめないッッッッ!

 やはり宮本先生の晴れ男パワーは本物である。京都の青空を見ながら、台風の予報を退けた先生の力を実感した2日目朝。

 別のホテルに荷物を預けたのち、本日は京都へ移動。

 太秦映画村へは嵐山電車に乗って向かったのですが、偶然レトロ仕様の電車に乗ることができました!

 塗装もクラシックに臙脂色のような渋めの味わいに、中の証明も洋風でなんとなく大正ロマンを感じる雰囲気で、ツボにキュンキュンくる列車でした。

 映画村では先生の案内で中を見学。江戸時代の様々な家屋が再現されており、キャストさんの雰囲気もあいまって現代からタイムスリップしてきたような錯覚にくらくらしました。

 ショーは忍者ものと殺陣の2つを鑑賞。

 

最初に観劇した忍者ものでは2F部分からくるくる回りながら落下してきたり、蹴り飛ばされて派手に吹き飛んだりと、生アクション映画のような動きっぷりに圧巻の一言。

もう一つのショーでは始めに役者さん方の殺陣に惚れ惚れし、つづいて行われた殺陣講座ではゼミ生のユーチャンがかっこよく決めてくれました。

また日曜日だったこともあり、実は映画村ではコスプレイベントが開催されていました。レイヤーとしては見逃せないロケーションもあり、少しだけお声掛けして撮影させてもらいました!映画村のセットは本当に素晴らしかったので、私も和服を用意して撮影したいものです。出口は明治駅となってるところも、ニクい演出で最後まで大満足の映画村でした。

 その後は京都の街中へ移動して京都国際漫画ミュージアムへ。ほんの少しだけですが私も関わらせてもらった江口寿史展も再びじっくり見て、江口先生が描く女の子にうっとり。

 展示だけでなく裏側の書庫などなど館内全体を案内してもらうことができ、サブカルゼミ生の一員として勉強になるお話ばかりで関心することしきりでした。来館者で外国人訪問者の割合が4割ほどとのことで、確かに古都京都を訪れつつ、漫画文化にも触れることができる絶好の施設でもあるんだな、と思いました。

その後は時間ぎりぎりまで中庭で漫画タイム。中庭には人工芝が敷き詰められているため、なんとミュージアムに所蔵されている漫画を寝転がって読むこともできるんです。読み方のスタイルまで再現できるとは、さすが国際漫画ミュージアムと名を冠するだけあります。

その後は京都でのフィールドワークのため四条河原町へ。1日目の大阪・新世界のとは打って変わって照明が少なく、暗く趣のあるたたずまいだったのが印象に残っています。ほぼ同じ時間帯に行ったはずなのですが、すでに店じまいしている店舗も多くある印象でした。客引きのお兄さんもものすごく控えめで、こんなところにも土地ごとの違いがでるのかな、とけっこう面白く感じました。 

3日目、あるいはタカラジェンヌに堕ちそうになったキビ。

 ハードな日程にも慣れてきたゼミ旅行3日目。この日は天候が不安定で、たびたび雨が降り出すこともありました。まず向かったのは兵庫県の宝塚駅。駅から最初の見学先である手塚治虫記念館までの道中、駅やショッピングモールの建物は洋風かつ暖色で統一されていて、モダンな雰囲気を感じました。

 またタイミングよく宝塚の出待ちを見ることもできました。役者のファンクラブごとにそろいのスカーフを身に着けていたり、プレゼントを渡すときのシステム化されている動きに宝塚という文化の一端を垣間見たように思います。

 記念館では手塚先生の子どもの頃のノートや作品、ウルトラマンシリーズの展示などを見学してきました。その後は宝塚大劇場に移動して、館内にある「宝塚歌劇の殿堂」というミュージアムへ。主に2つのフロアに分かれており、1つめのフロアでは宝塚歌劇団創設以来の男役・女役トップスターたちの来歴がまとめられていました。当時の台本や愛用していた日用品など一人ひとりの人柄や功績が伝わってくるような密度の濃い展示で時間が足りなく感じるほどでした。また役者だけでなく脚本、音楽、美術などスタッフに関しても業績がきちんと展示されていて、宝塚がどんな人たちに支えられてきたのかを知ることもできました。2Fでは一定期間ごとにテーマを設けて展示替えが行われているようで、今期は雪組にスポットを当てた展示となっていました。通路の真ん中には実際にショーで使われていた衣装が展示されていたのですが、その華やかさにも驚き、それを着て浮かない宝塚スターのスタイルにも驚き、飽きずにずっと眺めていられるほど楽しかったです。

お昼はそのまま劇場で食べたのですが、ちょうど劇の合間にある休憩時間と重なったため食堂は大混雑。平日(しかも月曜日)なのにこの盛況ぶり、さすが宝塚。

3日目最後は有名お菓子メーカーのグリコ工場、グリコピアへ。グリコの社歴や工場見学、映像などなど見学というよりは観光感覚で楽しい時間を過ごしました!一番印象に残っているのが、創業者の方が残したという「『食べる』と『遊ぶ』は子どもの二大天職」という言葉です。なるほど、と思わされたのと同時にその言葉を長年守り続けてきたからこそ今のグリコがあるようにも思えた一言でした。

その後は神戸のフィールドワークへ。残念ながら遅い時間かつ平日だったことも有り、異人館付近の店舗はほぼ店じまい。それでも洋風な建物が続く町並みには、港町としての神戸を感じられました。

 ホテルに帰ってからは懇親会がありました。疲労困憊でもしかしたら中止かと思いきや、結局全員参加しているあたりに7期生らしさを感じるひとときでした。

4日目、あるいはサンプルとお好み焼きと時々晴れ男

最終日はまず大阪の食品サンプル工場へ。サンプル作りの体験会ではパフェを作りました!器に何を、どう盛り付けるかセンスが問われましたが、私はとにかく多くの種類をたくさん盛ってやろうという食いしん坊精神を発揮してきました(笑)。

また工場の方にお話を聞く時間もありました。プラスチックやビニールなどでできているサンプルですが、作業工程自体はけっこう本物の食品を作るときと似ているそうで。完成してからは、実際の商品を作っている工場内を見学させてもらえたり、食品サンプル付きのキーホルダーや名刺入れなどお土産を購入したりしていました。

その後は再び大阪の街中に戻り、旅行中最後のご飯となるお好み焼き屋・千房へ。店員さんのマヨネーズテクや集合写真に入り込むノリの良さなどなど大阪人のエンタメ意識の高さに関心。もちろん熱々のお好み焼きも大変美味しくいただきました。

その後は駅で解散……したものの、ホテルに忘れ物をした私はいちど戻ることに。

 やはり晴れ男、もとい宮本先生のパワーが守ってくれたのか、忘れ物を回収するまでずっと天気が持ちこたえてくれたのが奇跡的でした。駅の構内に入った瞬間、豪雨が降り出したのでやはり先生のパワーは本物かもしれません。

長々と書き連ねてはきましたが、感じたこと、知ったこと全てはとても書ききれそうにありません。それほど濃くて楽しい時間を過ごせて本当に嬉しかったです。来年も行きたいなぁ・・・・・・。

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